やまむuのゆるいブログ

人生、明るく楽しく前向きに。目指すは、歳に負けないスマートランナー!

旅客機はバックできない。後ろに注意です!

今から20年以上前の、夜のエプロン(飛行機が止まっている所)で起きてしまったある出来事のこと。

機内清掃は4勤1休のシフト勤務で、確か超早、ノーマル、遅、遅遅と4つの勤務時間があった。

通称「遅遅」って呼んでいた、13:00〜22:00(確か)勤務の夜に、それは起こってしまった。
yamahome.hatenablog.com

 

飛行機にお客様が全員乗ったら、大体の流れが次の感じ。(かなり省略してます。)

  1. ドアを締めてボーディングブリッジが離れる。
  2. エンジンスタート。
  3. トーイングカーが飛行機をプッシュバック(飛行機を押してタキシングの準備)
  4. 整備さん達が、並んで飛行機にバイバイと手を振る。
  5. 管制官からの指示で、タキシング開始、飛行機は滑走路へ向かう

ざっくり言うとこんな感じなんだけど、その日遅遅のチームだった私は、飛行機を掃除するため車で空港内を移動中、その無線が入った。

「スポット○番付近には近づくな!整備さんが轢かれたようだ。」

 

「えっ!」

 

車内にいた全員ビックリ!

と同時に、みんなそのスポットの方向を見た。

 

遠くに赤色灯がピカピカしているのが見えた。

 

後で知った顛末はこうらしい。

飛行機をプッシュバックと言って、トーイングカーで誘導路まで押したあと、そのトーイングカーは、別の飛行機をプッシュバックするために移動し始めた。

その時トーイングカーの運転手が、後方をよく確認しないままバックしちゃったらしい。

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※飛行機(操縦席)の下に見える車がトーイングカー

 

トーイングカーの重量って、40トンから50トン位あるんです。

轢かれたら、ひとたまりもありません。

 

その後大変だったのは、トーイングカーの業務を請け負っていたのはA○○の下請けさんでした。つまり、1次下請けの社員が、親会社の社員をやっちゃったわけです。

 

そりゃ、もう大騒ぎ。

 

A○○の孫請けでバイトしていた我々にも、安全教育が徹底されたのは、言うまでもありません。

あれから25年以上経つけど、今でもハッキリ覚えている。

 

後ろに目はない。

 

だから、後ろに下がるときは、

しっかり目視!

 

指差呼称

「前方ヨシ!」

「後方ヨシ!」

 

今日も1日、頑張ろう!