目次
靴を履いてない⁉
昨日のこと。
仕事で、野毛・福富町方面に行った。
まだ酒を飲んでいた頃、よく行った野毛。
昼間見る景色は、なんか変な感じだった。
あれ、「大鵬」ってここだっけ?
懐かし〜い〜。
「ここにあったんだ」
かつて夜に見た景色との違いに、若干困惑したけど、とても懐かしく、よく通ったお店もまだやっていることに、嬉しくなった。
おっと、いけね。
仕事!仕事!
あれは、その第一亭の前を歩いている時のこと。
一人の男性に抜かされた。
妙だった。
その人。
近くを歩いていた、昔お姉さんだった人がその男性の足元をガン見していた。
「靴を履いていない」
そう、靴下は履いていたけど、そのまま歩いていた。
なんかヤバい人かと思って、キョロキョロしていたその人をあまり見ないでやり過ごしていた。
ターミネーター⁉
しばらくしたら、振り返ってこっちに近づいてきた。
何とその人が話しかけてきた。
その人は、日本語で自分のことを「中国人」だと言った。
イントネーションはモロ中国人ぽかったから間違いないだろう。
片言しか話せないから、意思疎通が上手く行かない。
その謎の中国人は言った。
【謎の中国人】「今何年デスカ?」
【私】「2020年2月5日だよ」
って教えてあげた。
【謎の中国人】「エーーー!」
めちゃくちゃ驚いていた。
【私】「どこから来たの?」
と聞いても
【謎の中国人】「ワカラナイ」
・・・・。
その時思った。
この人、ターミネーターか?
段々不安になってきたので、聞いてみた。
【私】「私にどうして欲しいの?」
【謎の中国人】「中国、カエリタイ」
【私】「どうやって日本に来たの?」
【謎の中国人】「ワカラナイ」
【私】「飛行機とか船とかで来たんじゃないの?」
【謎の中国人】「ワカラナイ」
タイムマシンにでも乗ってきたのか⁉
なんてアホなことも頭をよぎる。
【私】「私の言っている事がワカラナイの?」
【謎の中国人】「スコシワカル」
【私】「誰か知り合いはいるの?」
【謎の中国人】「イナイ」
丁度その時は、本牧沖に新型コロナウィルスに感染した人が乗っている客船が停泊していたので、上空はにヘリが沢山飛んでいた。
ますます気になった。
目の前の謎の中国人のことが。
船から逃げ出した人?
んな訳ねーよな。
そんな報道は聞いてないし・・・。
そうこうしているうちに、謎の中国人は
どこかへ行ってしまった。
靴を履いていないのに。
よく考えたら、ちょっと不審者だよね。
唇が紫色っぽかったし、
顔がカサカサして白っぽかったし・・・。
本当、誰だったのかな。
何がしたかったのか。
【私】「ヨクワカラナイ!」