今週のお題「雪」
私の住む横浜は、ほとんど雪が降らない
だから、積もるくらい降ると、もうそれは大変だ!
今から20年以上前の話だが、私は20代歳男の正月から地元の造園会社で働き始めた。
その会社は、役所と災害時等の道路啓開の協定を結んでいた。
災害時はもちろん、大雪時も会社ごとに路線を振り分け、始発のバスが通れるように除雪することが明記されていた。
私が、その会社に勤務していた時、1度だけその除雪をしたことがあった。
雪には慣れていないから、自宅から車を出すことが、まず最初の大仕事(・.・;)
前日にチェーンを装着してはいるけど、雪道は走ったことがない。
恐る恐る車を走らせ、やっとの思いで、会社に着くと、下請けさんも集まって、「さぁ、頑張るぜ〜!」と一息つく間もなく、打ち合わせの後、それぞれが雪かきを開始した。
みんな雪かきに慣れてないから、すっごい疲れていた。
そして、雪かきが終わり遠くから始発のバスが見えた時、実はちょっと心配だった。なぜか。
坂があるから。
バスが目の前の坂を登り切るまで心配だった。
登り切った時は、思わずみんなで拍手。
そして誰かが自販機で、缶コーヒーを買って来てくれた。
普段あまり飲まない缶コーヒーは、疲れた身体に染み渡った。
ここ横浜でも、数年前に2週連続で週末大雪が降ったことがある。
その時、
周辺のお店から、スコップと長靴が消えた。
やっとの思いで、雪かき用に手に入れた長靴は、まだ雪かきで使ったことがない。
あれから数年、我が家の下駄箱の隅で、静かに出番を待っている。