消防ヘリが、実家上空を旋回している⁉
現場監督駆け出しの頃、割と実家に近い場所にある現場のサブに入った。図面と現場の整合を確認するため、先輩と測量していたところ、ヘリコプターの音が聞こえてきた。
エンジン音で直ぐに「横浜消防のヘリコプター」だと分かった。
ヘリコプターは、旋回し始めたが、ふと上空を見て思った。
「ん?うちの方じゃね?」
実家に行ってみたら・・・
測量を中断し、先輩と念の為、実家に向かった。
実家に近づくにつれ、ヘリコプターの旋回している辺りの真下は、実家にしか思えなかった。
「実家が火事だったらどうしよう⁉」
もう直ぐ実家というところで、沢山の消防車が止まっていて、実家までたどり着けなかった。実家付近は、朝出勤するときと風景が全く違い、本当に焦った。
車を路駐し、実家に向かうと、横の道はホースで真っ白に見えた。
そしてそのホースは、実家の庭に入っていた。
「えーーーっ!」
実家が火事?
と思ったら、消防団の先輩がいて、
○○さんちが燃えたよ!
と教えてくれた。実家に着くと、庭も沢山のホースで埋めつくされており、庭が真っ白に見えた。
「あぁ〜〜、良かった。」
お隣さんには悪いけど、その時は正直、そう思った。
火災の原因とその後のお隣さん
原因は、長女が吸ったタバコの不始末。
タバコの火が完全に消えていないのに、自分の部屋のゴミ箱に捨てたのが、原因だった。
幼なじみの長女は、泣きまくっていたが、隣に延焼しなかったのがせめてもの幸いだ。
2階から出火し全焼したけど、キチンと火災保険に入っていたのか、はたまたオジさんが銀行員だからか、あっと言う間に真新しい家が建った。
最後に
2018年の火災原因第2位は、
タバコの不始末。
タバコを吸う方、お気をつけあれ。
しっかり消すのは当たり前だけど、くれぐれも寝たばことかしないほうがいいと思うよ。
火災は、人の命だけでなく、
大切な思い出も失ってしまうからね。