やまむuのゆるいブログ

人生、明るく楽しく前向きに。目指すは、歳に負けないスマートランナー!

現場監督の日々。小さな会社の悲哀、社長の一言で・・編。

社長の一言で、全員昇給停止&ボーナスカット。

20代に勤めていた、造園会社。

ムカつく先輩はいたけど、仕事自体は大好きだつた。

この仕事で生きて行こうと、本気で思っていた。

会社は、約8割が公共工事、2割がゼネコンなどの民間からの工事を受注していた。

 

しかし、業績はあまり良くなく、毎月支払いの時期に経理のおばちゃんがため息をついていつもこの言葉を言っていた。

 

「やまむu、社長が土地持っているから銀行さん、お金融資してくれるけど、普通の会社ならとっくに潰れているよ!」


f:id:y_a_m_a_m_u:20190502070837j:image

 

副業OKって言うけれど

ついにその時が来た。

めったに事務所に来ない社長が、「みんなを集めて」と言った。

社員全員が集まった部屋で、社長は次の事を話し始めた。

 

  1. 景気が悪く中々受注も出来ないので、みんなの給料はこれ以降、据え置く。
  2. ボーナスは今後出せない。代わりに寸志全員一律5万円とする。これも今後の状況によっては出せないこともある。
  3. 本業に影響無い範囲で副業しても良い。 
  4. このことに不満なら、転職しても良い。

 

今でこそ、副業って言葉が流行っているけど、今から約20年前私は、「副業」って初めて言葉を聞いた。

 

当時29歳。

先輩の一人は、家のローン抱えており、子供も大学生だから出勤前にバイトをするなど、本当大変そうだった。

 

私は色々考えてその後、転職した。

結局、会社は倒産したらしい。

今年48歳だから、転職してから18年が経過した。骨をうずめるつもりで働いていた造園会社は、風の噂で倒産したと聞いた。

自分が働いていた会社が無くなっちゃうって、正直いい気持ちじゃない。

 

お世話になった社長も亡くなった。

社長は、かなり土地を所有していたから、相続人である息子は、莫大な相続税払ったんだろうな。

ちょうど今、たけのこの季節だ。

昔よく掘った竹の子の林も更地になっていた。

 

 

yamahome.hatenablog.com

 

時代と共に色々変わるのは仕方ない。

だけど、ふる里が変わっていくってのは、やっぱり何と言うか残念な感じがする。