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頭にスーっと入ってくる
私は高卒。
大学へは行かず、20代前半はフリーター。
24歳で、ようやく造園関係の会社に就職した。
29歳の時、仕事しながら今までの人生で一番ってくらい必死に勉強して、30歳で45人に1人の男になった。
あれから今年で20年。
職場は、色々な部署があり、一つ前の部署に在席していた時、訴訟の担当をしていた。
ま、他に4つ担当していたから、訴訟担当は5つの担当業務のうちの1つだね。
職場には、法務を専門とする部署があるが、私の担当は、「私が所属する部署」に対する訴訟が提起された時、法務部門の職員と担当して下さる弁護士の先生と、「私が所属する部署」との調整が主な仕事だった。
最初は、何言っているのか全く分からず、ぶっちゃけ、
「なんで法学部出身でもない俺がやるんだよ!」
ってブーたれていた。
だから、最近この本を見た時、ビックリした。
「すっげー分かりやすい!」
いきなり刑法に刑訴法⁉
当時私が担当していたのは、民事訴訟。
民事だから、権利関係や損害賠償だね。
3年もやっていたから、ズブの素人でも民法、民訴法はなんとなく分かる。
なんとなくね。
(^_^;)
ほぼ毎週横浜地裁に行ってた時期もある。
今となっては貴重な体験だったな。
多い時で、12件の訴訟を抱えていた。
ま、法務部門の職員は、40件とか言ってたから、12件なんてまだまだなんだろうね。
(・・;)
なんだかんだ、3年で45件の訴訟に携わり、法務担当や先生のお陰で、全ての訴訟で負けは無い(原告の取り下げ含む)。
それぞれの訴訟は、担当の先生(弁護士)が違ったり、あるものは第2回口頭弁論だったり、あるものは第5回だったり、あるものは証人尋問だったり・・・。
当時は、頭がショートしそうだった。
弁護士の先生が言っている事が全く理解できず、毎日が苦しかった。
でも、
「こんな経験、この部署じゃなければ出来ないし、せっかくだから法律勉強しちゃおう!」
「法学部出身のヤツがいるのに、高卒の俺に任せてくれるなんて、スゴくねーか?」
「どーせ俺、出来ちゃうんだよ!」
と開き直り、片っ端からやさしい法律の本を買いまくり、そして読みまくった。
ま、難解な文章も毎日読んでいると、「あぁ、そう言うことね!」なんて理解出来たり、先生のクセと言うか、言い回しが分かってきて、準備書面を見るだけで、「○○先生かな?」なんてのが分かってきた。
それはそれで楽しかったな。
そうそう、このこども六法、実は娘の本。
実家の母(娘からしたらばあちゃん)が、「今売れているらしいよ」ってプレゼントしてくれた。
9歳の娘も難しいながら読んでいるところ、気になって、「どれどれ」なんて言いながら読ませてもらった。
いきなり刑法から始まっていたのには正直驚いたけれど、ものすごく分かりやすい。
「イジメからこどもを守りたい」と言うことが大事なメッセージでもある、
「こども六法」
娘がイジメでこの本のお世話になるようなことにならなければいいが、事前に知識として学んでおくことは、とても大事だと思う。
この本が、これから多感な時期を迎えていくであろう娘にとって、心の支えの一つになれば良いなと思う。
でも、もしもの時は言ってくれ。
お父さん、信頼できる弁護士の先生を知ってるよ。