東京2020オリ・パラ延期発表の翌日
職場の皆は、安倍総理の話を報道で知っていたから大きな騒ぎはなかった。
既にアメリカの元IOC理事やトランプ大統領らの発言で、外堀はほぼ埋まっていた。
ただ、中止か延期か、どちらになるのかだけだと思っていた。
仕事では色々な委託を発注すべきかどうか、タイムリミットが迫っていた。
そして延期の発表。
それを受けて、それまで準備していた仕事が、全て白紙になった。
本当に何にもかもがキャンセル。
こんなことは今まで経験したことがない。
一つひとつの仕事が、積み上げていものが、全てパー。
時限的に集められた部署に在席している知人は、もっと大変だろう。
発表の次の日は、各方面への連絡やら、各方面からの問い合わせやらで、てんやわんやな一日だった。
ただでさえ、年度末で忙しい3月。
それにプラスして東京2020オリパラの延期。
とは言え思いのほか決断が速かったのは、個人的には良かったと思う。
アスリートの前向きな発言に元気が出た。
何なんだろうね。
新型コロナウイルスって。
武漢で始まった騒ぎの元は、本当は何だったのだろう。
こんなに大騒ぎになるなんて思ってもいなかった。
一昨日からは、東京が大変な事になってきたり、あのシムケンさんが重篤な状態になっていたり、とても心配な週末になりそうだ。
それにしても、東京都の小池知事。
話しがとても分かりやすい。
伝えたいことが何なのかが、分かりやすかったな。
年度末は人事異動の時期。
本来なら連日の送別会のはずだが、全部署自粛せよのお達し。
「そりゃねーだろ」って思いもある。
特に今年度はうちの部署には定年退職の人もいるからなおさらだ。
でもこればかりは仕方ない。
そんな中、オフィシャルではない有志で送別会をやるってチラシが来た。
それも責任職が音頭取りだ。
こんな時期にアホか!
って思ったけど、世話になった人とは最後のお別れだし、そりゃ気持ちも分からないでもない。
どうするかな。
行くか行かないか。
気持ちは行きたい。
けれど、正直迷っている。
薄情かも知れないが、行かないと思う。
逆に、こんなに大騒ぎになっているのに、キャンセルの相談すらしない責任職の危機意識のなさに、ただただ呆れるばかりだ。
新型コロナはもう、対岸の火事じゃないぞ。
この件はようやく夕方になって、キャンセルとなった。
ただ、発起人の責任職ら数人はやるようだ。
うちの飲ん兵衛責任職達は、危機管理の3要件を忘れちゃったのかな。
来週は、もう4月。
年度が変わるから、また新たな気持ちでスタート出来る。
日本っていいよね。
新年が2回あるみたいで。
仕事は全てが白紙になって、また仕切り直し。やれやれ何から始めれば良いのやらと、途方にくれていた。
そんな時、テレビでオリンピックを目指すアスリートのインタビューが流れていた。
延期だって言うのに、みんな前向き。
超ポジティブ!
下を向いてもしょうがない。
へこんでいても仕方がない。
そうだよな。
そんな超ポジティブなアスリートから元気をもらった。
来る東京オリパラに向けて、アスリートが活躍出来るように、それを見に来るお客様が楽しめるように、見えない所で裏方の一人として頑張るよ。
さぁ、来る東京オリンピック・パラリンピックに向かって、再スタートだ!