ここ数日の寒さで、横浜は一気に色づいてきた。
昨日職場でコケて、ぶつけた所は、やっぱり痛くて、今日もランオフの予感。
昨日は帰宅後、痛みの出ない範囲で筋トレをしていた。(いゃ〜ぶつけたなら普通何にもやんないでしょ)
ダンベルベンチプレスをやり終えた時、ベンチの隣にある本棚に目が行った。
普段は全く気にも止めないのに。
文庫本は読まない。
字が小さいし、文字ばっかりで嫌だからだ。
だからこの文庫本の主は、かみさんだ。
なぜか、その小さい背表紙の
「生きるぼくら」
と言う文字が視線に止まり、手に取った。
「へ〜、16万部も売れているんだ」
いきなり、母の失踪から始まる物語。
文庫本を読むのは、もしかしたら初めてかも知れない。
まだ、主人公の「人生」と言う青年が、ようやく蓼科を目指した所までしか読んでいない。
文字しかない文庫本なのに、読むと同時に、その情景が浮かんでくる。
「文庫本の楽しみって、こう言うことなの?」
少し分かった気がした。
少しね。
かみさんが、読みふけっているのもなんとなく理解できた。
「次はどうなるんだろう」
すごくワクワクする。
今日も定時帰宅。
帰りの電車で読んでいたら、あっと言う間に最寄り駅。危うく乗り過ごす所だった。
読み終わったら次は、最後のページに紹介されていたこの本が本棚に控えている。
もちろんこれも、かみさんの本。
「原田マハさんの本、気に入った」
そう言ったら、かみさんはとても笑顔だった。
読書もいいけど、早く痛みが治まらないかな。
走りたいけど走れない時は、私は読書だね。
14回 湘南国際マラソンまであと
4日!