地域のために
若い頃、消防士になりたいと思っていた時期があった。羽田でバイトしていた頃、「正社員にならないとなぁ」と漠然と思っていた時に、なりたい職業の一つとして消防士を考えていた。
当時は、バブルがはじけ、就職氷河期と呼ばれ始めた頃。
東京消防庁は、東京会場と長野会場の両方で受験したが、どっちも不合格。
そんな時に、祖父に紹介されたのが地元の造園会社。
消防団に入った理由は2つある
- 入社した会社の社長が消防団員だったこと。
- 父親がかなり前から消防団に入ってくれと言われていたのに断り続けていたところ、「そこの長男が地元の会社に勤めたぞ」ってことを聞きつけた消防団員が、今度は当時24歳だった私に白羽の矢を立て、熱心に誘ってくれたから。
「消防団に入れば、もしかしたら消防士になれるかも知れない」と、変な下心もあったし、住んでいる地域のためにもなるから、「ま、いっか」と思い、24歳の時、消防団員になった。
うるせーって言うなよ!
消防団員を拝命し、作業服やら制服を支給されるとだんだんやる気になってきた。
なんてったって、
制服が大好きだから。
春や秋の火災予防週間や年末特別警戒の時は、夜、消防車に乗って地元を巡回する。
その時、一部の方から心無いことを言われる時がある。
「うるせーんだよ!
火消しー!」
酔った人から言われるたびに、
「お前んちが燃えたって、
行かねぇーぞ!」
っと心の声が叫んでいた。
消防団員募集
最近増えてきた、消防団員。
元消防団員としては、とても嬉しい。
そう、「元」って言った。
結婚し実家を離れる時、要件(居住地)を満たさなくなったので、消防団員は退団となった。
今住んでいる所にも、消防団がある。
地元の行事など、色々な場面で頑張っている。
消防団員って、日中は、自分の仕事があるから大変なんだよね。
火災の時はもちろん、地元自治会・町内会の行事にも駆り出されるしね。
消防団員にならないか?と誘われたら、前向きに考えるけど、かみさんがPTAと子供会の副会長をやっている今、ちょっと難しいかな。
その時が来たら、もう一度地域のために頑張るよ。
でもね、もう操法は厳しいな。
頑張れ、全国の消防団!